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2012年 10月の園だより
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生活のリズムを整えるために「早寝・早起き・朝ごはん」が大切で、更に、しっかり睡眠をとることで、記憶を整理し、大切なホルモンの分泌を促します。
1.眠って出てくる身体のための成長ホルモン
成長ホルモンは骨を伸ばし、筋肉を増やし、傷んだ組織を修復します。眠っている間に分泌されるので、眠らないと子どもは大きくなれません。
2.レム睡眠は身体の点検、ノンレム睡眠は脳の休息
夢を見ている睡眠中に脳は身体の点検をしています。レム睡眠でない睡眠(ノンレム睡眠)の時に脳は休んでいます。レム睡眠もノンレム睡眠も役目は違いますが、脳の成長に大切です。
3.明るいと出なくなってしまうメラトニン
メラトニンは眠気をおこし、酸素の毒性から身体を守ります。暗くなると分泌されます。一生の中で幼児期に一番多く出ます。光が当たると分泌が減ります。夜寝る時に暗くするのは、メラトニンがしっかり出るようにするためです。
1~5歳までの間、分泌のピークですので、この時期にしっかり睡眠をとり、メラトニンを分泌することで、①抗酸化作用(ガン予防、老化予防)、②思春期が来るまで、第二次性徴を抑える の働きが期待できます。
メラトニンを睡眠でしっかり取らないと、②の役割が働かず、女性は早期初潮になり、子宮頸ガンになりやすく、内膜症や卵巣異常も起こり、身長も伸びなくなります。
以上のことを研修に参加した職員のレポートから知り、成程と膝を叩いたのですが、さらに7月22日の日本経済新聞に「運動・勉強 伸びるコツは すかさず仮眠」とあり、飛びつきました。
最近の研究では「運動や勉強を終えた後、すぐに寝ること。睡眠中に脳が活発に働き、覚えた身体の動かし方や知識が記憶として定着しやすい」と言われています。
睡眠によって記憶が定着する仕組みは、起きている間に学習した内容は、脳の中央部にある海馬という場所に一時的に保管され、海馬から大脳のあちこちに移り、なかなか消えない長期記憶として保たれるようになるとのことです。
勉強の合間に仮眠をとると、学習の効果が上がりやすく、一夜漬けは効果が期待しにくいとのこと。学生時代にその場凌ぎに、時々一夜漬けしましたが、そんなに効果がなかったのは、このことだったのですね。
園長 野田 武