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2012年 1月の園だより
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さて、標題の理由をご存知でしょうか?それは、「生きるとは」「人間とは」という問題と深い関係があるのです。小生も恥ずかしながら、この年末に白取春彦氏の『人生の壁にニーチェやカントがどう応えるか 哲学の実践ノート』(青春出版社)を読んで分った次第です。そして、清々しい気持ちで新年を迎えることができました。前置きをこのぐらいにして、その真髄を紹介しましょう。
先日、羽田空港ビルのレストランで、ウェイトレスの対応をじっと観察している5歳くらいの女の子を見た。その一心不乱な注視。人間を真っ直ぐ見る眼差し、判断など下さずに事実をしっかりと見て受け入れる態度。彼女はすでに哲学者であった。
ところで、この限りある人生を十分に生きるためには、いつも全身でものにあたる必要があるだろう。生半可にやれば、得るものは少ない。まっすぐ全力でぶつかれば、
他人の評価がどうあれ、多くのことが得られる。すると、そこからまた新しい人間に成長できる。
人生の時間は、とにかく必死で多くの物や金銭を所有する競争をするためにあるのではない。自分が変化していくために時間というものはあるのだろう。
その時間の中で人間として悪くもなれば、良くもなれる。停滞することもあれば、堕落の淵に落ちることもある。他人を道具のように利用することもあれば、協力して働き、一緒に喜びあうこともある。
何をどのようにすることも可能なのだ。そのことは、子どもたちをよく観察しているだけでも分かる。子どもたちは激しい速度で生きている。激しい速度で、笑い、泣き、あらゆる体験から学び、自己を変化させている。
子どもは、毎日同じことをしているように見えても同じことはしていない。彼らは日々、別の世界で生きている。これは比喩ではない。事実だ。例えば、彼らは毎日同じ絵本やアニメを見てもいっこうに飽きない。なぜか。自分が激しく変化成長しているため、昨日見た絵本であっても、今日は興味を覚える箇所が異なるからだ。つまり、同じ絵本であっても、全く新鮮に感じているからだ。自分の変化と成長が世界を全く新しくしているのだ。
世に溢れる大人達を見よ。多くの事柄に飽きている。これはこんなものだ、あれはああいうものだ、という断定によって、世界を飽き飽きしたものにしてしまっている。勿論、世界自体がつまらないのではない。変化と成長をやめた彼ら自身がつまらない人間だから、何も感じ取れなくなってしまっているのだ。それは肉体の死の前の死と同じだ。おおかたの老人はそういうふうな自分の態度で人生を駄目にしてしまっている。
そうならないために、僕達は学ぼう。読もう。感じよう。新しく生きよう。
どうでしょうか。人間としてどう生きるべきかを教えてくれていますね。そして、子どもたちが激しい速度で生きていて、自己を変化させているということが分かった以上は、かたかごの職員はどう子ども達と接すればいいのか、かたかご幼稚園やかたかご保育園をどのようにすればいいのか見えてきました。
これから我が子をどのように育てればいいのか悩んでおられたお父さん、お母さん方も、これをお読みになられて、目から鱗が取れたのではないかと思います。
園長 野田 武