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2018年 9月の園だより
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さて、標題は、自己啓発の一助として購入した本のタイトル(リチャード・テンプラー著、住友進訳『人生のルール』ディスカバー)です。
その中で「第3部 家族と友人としてのルール」の章に、子どもに関して次の6項目が書かれてあります。
1.子どもには失敗を経験させる
2.子どもにチャンスを与える
3.子どもを叱るときは、その行動を叱る
4.子どもには自分でやらせる
5.子どもを自由にしてやる(この自由とは放任ではなく、自主性という意味だと思います)
6.親の気にくわない子どもを友達にすることを歓迎する
7.子どもとしての役割を果たす
1)親はつい子ども達に駆け寄って、保護し、有害なものから遠ざけてやりたいと思ってしまう。しかし、大きな間違いだ。子どもは自分で学ぶ機会が全くなくなってしまう。そこで痛い目にあって、初めて人生を学べるのである。親にしっかり保護され、自由を与えられずにいた従兄弟がいた。彼はほとんど失敗を経験したことがなかった。ところが後年になって、ひどい失敗をして、不運な人生を送っている。
2)子どもにチャンスを与えるとは、子どもが何を望んでいるにしろ、子どもを支え、励ますことだ。達成
するかしないかは二の次だ。チャンスを与えることが一番大切なことである。
3)子どもがいけない行動をするのは、世の中を探検し、どこに善悪の一線が引かれているのか学んでいる最中だからである。分別がない子どもを励ますのがあなたの務めである。
4)子どもは成長し、いつか家を離れていく。子どもが成長するにつれて、何事も彼らに自分でやらせるようにしなくてはならぬ。成長のペースに合わせてやるのが秘訣だ。
5)子どもは大人になりたがっている。自由を手に入れたぞと叫びながら、丘の向こうに走っていきたいのだ。それでいいのである。親は子どもを突き離し、早く成長させるため自由を与えなければならない。
6)私の子どもが誕生パーティーに障害のある子を招待した。その子の親は涙を流し、生まれて初めてパーティーに招待されたと話してくれた。自分と違う環境で過ごしている友と付き合うのは独断と偏見で人を判断しない人間に育っている証拠である。また、それが世の中を知ることにつながっていく。
7)両親に対し、礼儀正しく、思いやりを持ち、忍耐強く、協力的であるという子どもとしての務めがある。時には、自分の子どもの前で親の悪口を言わず、世界で一番すばらしい祖父母だと誉める。それば親があなたに生命を与え、育ててくれたからである。
園長 野田 武