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2011年 4月の園だより
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1.「子ども中心主義の子育て法」が「子どもの心を荒廃させている。」
昭和41年(1966年)秋、『スポック博士の育児書』がアメリカや、スウェーデン、ドイツなどの欧米諸国で実践され、日本でもスキンシップに依存した「子ども中心の育児法」を推奨し、実践してきました。それからほぼ40年が過ぎ、「すぐキレる子どもたち」の増加傾向が続き、低年齢化(1~2歳児)する異常事態が出始めました。
このことを憂慮したアメリカでは、30年後の平成9年(1997年)から「ゼロ・トレランス方式」に教育法を改めました。jそれから10年が経ち、現在のアメリカでは、教育の質も格段に改善され、生徒・児童の学力も目に見えて向上し、世界のトップレベルに到達するほど改善されたといわれています。
(「ゼロ・トレランス方式」とは「トレランス(すべてを許すという寛容さ)」に問題があるとし、それを徹底的になくすことで、子どもがキレることをなくする方法)
2.日本では、「ゆとり教育」の導入で決定的に崩壊
ところが、日本では、まだ「子ども中心主義の育児法」に頼っていました。それに追い打ちをかけたのは平成12年(2000年)に導入した「ゆとり教育」でした。
平成12年(2000年)4月、日本は学校教育が悪いと判断し、「詰め込み教育」を改め、非常に学力のレベルを落とした「ゆとり教育」の実践に踏み切りました。それが誤りの第一歩で、学力の低下を招くと同時に、「好奇心が偏り、集中力に欠け、自分の主張だけを通したがる」性格の子どもが多く輩出するようになりました。
「好奇心が偏る」とは、大人が希望する正しい方向性には全く興味を示さず、大声を張り上げ秩序を乱すなど、自分の存在感を示すことに興味・関心がいっていることになっていくことです。
更に悲劇が生じたのは、このことは、「すべて家庭が悪い」と判断され、家庭にまで「ゆとり教育」が意識づけされ、その結果、「子どもたちは甘えるだけの子になり、自分の欲求が通らないと、すぐ「キレる子」へと変わっていった」のです。
3.自己抑制的な育児法の復活
ここ数年、学力の国際比較で、日本が低いレベルにあることを憂え、学力向上に方針が変わりつつあります。すぐキレる子どもの性質を治すにはかなりの時間がかかります。その点、終戦後、昭和20年(1945年)に導入され昭和40年(1965年)の20年間に普及した「自己抑制的な育児法」(乳幼児期から自立を促す方法)が、現在の40歳以上から60歳までの人が体験した教育環境で、社会適応性は良好というデータがあるとのことです。
4.MSの特徴
譜久里先生が考案されたMSは、この自己抑制的な育児法に基づき、音楽教育を通して「粗野な感情の抑制」「相手に感情移入ができる能力」「物事を建設的に解決する能力」が身についていきます。歴代の園長先生方が、このMSを当園に導入し、実践してこられた理由が分かりました。
5.皆勤賞・精勤賞の復活と半袖・短パン・薄着の奨励
登園では、物事を建設的に取り組んでいくという観点で、生活習慣や食育・保健衛生育成上、また強いからだとたくましい心を教育することから、皆勤賞・精勤賞を復活し、半袖・短パン・薄着を推奨していきたいと思います。
園長 野田 武