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2021年 5月の園だより
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この1年間何をしていたのかという疑間が残りますが、4月25日付の日本経済新聞のコラム「春秋」によると、日本は病床やワクチンの確保で対応のまずさや出遅れが目立ち、太平洋戦争(軍事)、バブル崩壊(経済)に続く、第3(医療)の敗戦だと言われているそうです。その3度の敗戦には共通点があり、①縦割りの弊害、②根拠なき楽観、③科学の軽視、④始めたらやめられない組織、だそうです。
この解決策は、為政者など関係の方々にお願いし、私達庶民は、感染阻上のため、ひたすらマスクの着用、施設での出入りの手の消毒、検温、3密回避を徹底したいと思います。
ところで、感染拡大地域との移動自粛を求められ、5月の連休をどのように過ごせばよいか悩んでおられる方への強い味方として、同じく4月24日付の日本経済新聞、日曜版「プラス1、何でもランキング」に「幸せの記憶 読みつぎたい絵本」が紹介されていました。
1位『ぐりとぐら』
青と赤のとんがり帽子をかぶった野ネズミのぐりとぐらが、森で見つけた大きな卵でカ
ステラをつくり、動物たちと分け合う絵本。黄色いカステラが心に焼付き、つい口ずさみたくなる名前、リズミカルな文章は多くの人の記憶に刻まれた。
2位『はらぺこあおむし』
小さなあおむしが卵からかえり、幼虫となっていろいろなものを食べて成長し、さなぎとなり、チョウになる。独特の味わいを醸し出すカラフルな切り絵のコラージュに大人も引き込まれる。
3位『おおきなかぶ』
大きなかぶはおじいさん、おばあさんが引っ張っても抜けず、動物達の総動員でようやく抜ける。「うんとこしょ、どっこいしょ」この耳馴染みのあるフレーズこそ、読み継がれる最大の理由。
4位『100万回生きたねこ』
誰も愛さずに、100万回生きてきた猫が、愛する猫に出会ってその死に初めて泣き、共に死ぬことを選ぶ愛の物語。愛は何よりも尊いと、深く感じることができる絵本。
5位『スイミー』
一匹だけ黒くて小さなスイミーは、大きな魚に仲間の赤い魚たちを食べられて独りぼっちになるが、強く賢くなり、大きな魚を撃退する。スイミーに自分を重ね、共感し、前に進む勇気をもらえる絵本。
6位『いないいないばあ』
まだ口もきけない赤ちゃんが喜ぶ「いないいないばあ」それがそのまま絵本に。ページをめくる度に赤ちゃんが笑ってくれる。優しいタッチのぬくもりのある絵も愛される理由である。
7位『スーホの白い馬』
大切にしている白い馬を失う悲しみを抱えながら、前を向いて生きていくモンゴルの少年から生きる力を感じ取る絵本。モンゴルという知らない世界を存分に体感できる。
8位『ちいさなうさこちゃん』
うさぎの女の子ミッフィーの誕生を祝福する物語。この絵本が世界中で愛されるのは、自分も生まれる前から祝福された存在であることを、絵本を通して感じられるからであろう。
9位『ちいさいおうち』
のどかな田舎に立つ小さなピンク色の "おうち"がじっと季節や時代の変遷を見つめる。都市化の波に翻弄されるが、自然あふれる田舎に引っ越し、幸せに暮らす。世の中が変わっても、何が大切で、幸せなのか考えさせられる絵本で、美しい絵も魅力である。
10位『からすのパンやさん』
からすのパンやさんが仕事や子育てに忙しく、お客さんが激減したが、一家総出で80種類以上ものパンを作る。子どもが好きなパンを見つける絵本は自ら考え、選び取る力を育んできた。
さあ、あなたはお子さんと、この連休中に、どの絵本を読みたくなりましたか?
園長 野田 武