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2019年 3月の園だより
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最初は、どの才能教室の園児も、講師の方に手を取り、足を取り、指導していただいていたのですが、普段の練習の積み重ね、園でのミニリハーサル、文化ホールでのリハーサルを経て、本番での各教室の発表を目の当たりにして、当園の園児の本番の強さに舌を巻きました。
毎週金曜日の午後、それぞれの才能教室の練習を見てまわるのを楽しみにしていますが、講師の方々の ①熱意・情熱、②こだわり に感動しています。
例えば、①の「熱意・情熱」に関して、なかなか上達しない園児に、あきらめず、熱心に指導していただいています。 これは、園児を子ども扱いでなく、一人前の紳士淑女として見ていただいている証左でないかと思います。
②の「こだわり」に関しては、リハーサルの時でも、園児のしぐさや立ち位置を細かく指摘しておられ、やはり、園児を子ども扱いでなく、一人の人間として見ていてくださっているのだと、講師の方のプロ意識に感銘しました。
このようにして、園児は、各教室の講師の方々や友達の関わりのなかで、主体的に学び、行動し、様々な技能や知識を習得しながら、社会が求めている主体性のある人間へと成長し、他人への信頼感を形成していきます。
今年の卒業生の発表は、バイオリン教室でした。
リハーサルや本番では、小学生は、豊かな心情や、意欲、態度を身につけ、情緒的に、あるいは知的に発達し、立派な大人になる社会性が身についていると感心しました。中でも大学生の田中さんの演奏が始まるや否や、感動し、涙があふれました。演奏を終えられた時はブラボーと心の中で叫んでいました。
ところで、当園の教育を英才教育だと言われる方がおられますが、その方々に、かたかご幼稚園かたかご保育園の教育は「適時教育」であると、教えてあげてください。
脳の発達を研究しておられる、東北大学加齢医学研究所の瀧靖之先生は次のように言っておられます。
①楽器を習わせるなら3~5才がベスト。なぜなら、楽器は、耳の力を鍛え、脳の中で、音を司る領域と言語を司る領域はほぼ重なっているため、楽器を演奏することが、言語能力の発達を促している。
②黄金期と言われる脳の成長に合わせれば、豊かな才能が育まれる。
黄金期とは、下記の年齢別に発達する時期のことです。
0才で、視覚や聴覚の発達
3~5才で運動能力の発達
8~10才で、言語の発達
10歳で、コミュニケーション能力の発達
かたかご幼稚園かたかご保育園では、この脳の発達段階に合わせて、適切な教育や保育を行っています。ですから「適時教育」と言うのです。
③好きなことを好きなだけ学ばせると、脳全体の機能がアップする。
以上の3点を実践すべく、初代園長、京谷準一先生が始められた才能教室なのです。
このような適時教育に基づいた普段の才能教室やフェステイバルという経験を積んで、園児たちは、それぞれ進学や進級をしていきます。そして進学した小学校や、進級した学年で、また才能を花開かせていきます。楽しみです。
園長 野田 武