2011年11月の園だより

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2011年 11月の園だより
2011年10月31日
親としての務め
 10月26日、27日と「にっしん算数・知能教室」の本部から永野先生にご来園いただき、園児たちに「積木」の真髄を教えていただきました。そして保護者の方々への説明の中で当園が取り入れている「算数・知能教室の狙い」は「子どもたちが将来独り立ちできる力、たとえば無人島で一人でいきていかなければならない時に、どのように生き抜いていくかを身につけてもらうことにある。積木を箱の中に詰めていく場合、英才教育では正解を覚えることにあるが、積木教室では、色々な形をした積木の中から当てはまる積木を見つけていく過程を大事にしている。」と仰っていただき、参加された保護者の方には、実際に積木に触れて我が子と同じように演習をしていただきましたので、図形認識や数の概念の基本を通じて生きる力を習得していることを納得していただけたものと思います。

 この点、スーパーマーケット・チェーンを始め、いろいろな分野でマネージャーやコンサルタントとして活躍しているリチャード・テンプラー氏は『人生のルール』(出版社ディスカヴァー)で同じことを述べておられます。

 親としての務めは、我が子が自分自身の力で暮らしていけるようになるまで、生き生きと育てることである。
 親としての役割を引き受けるということは、自分ができる最高のものを子どもに与える契約をしたのと同じことである。物質的なことだけを言っているのではない。親の氏名は最高の子育てのために必要なあらゆることを実行することだ。我が子を励まし、支え、教育し、愛情を示すことである。
 我が子に最高の食事を与えなければならない。我が子の才能に見合った最高の教育を与えなくてはならない。自分の好きなことばかりでなく、あらゆる分野で我が子の好奇心を育てなくてはならない。
 子育ては年齢によって変えていく必要がある。小さな子どもは、大きな子どもより(行動範囲が広くなるので)きちんと見守らなくてはならない。汚れた世界でどんな災難に巻き込まれても、いつでも戻ってこられる安全な港(家庭)を我が子に与えるのだ。
 我が子が想像力豊かになり、世の中に出たくてうずうずする気分になるように、我が子の想像力を伸ばし、刺激を与えよう。我が子の自尊心と自信を高め、教養があって、礼儀正しく、社会に貢献できる人間として世の中に送り出すのだ。
 我が子が独り立ちする時がきたら、荷造りを手伝い、我が子がしっかりとした大人になるまで支え続ける。
 親というものはこんなに責任が重いものだと、あなたは自覚していただろうか?

 当園の保護者の方々は、親としての務めを自覚しておられるからこそ、お子さんを当園に預けておられるものと思います。そのご期待に応えて、手前味噌ですが、教職員一同、お子さんに日頃から年齢に応じた最高の教育、食育をしていると自負しております。才能に見合ったいろいろな才能教室、先日の「かたかご子どもまつり」における想像力や創造力を発揮している作品発表、登園・降園時のあいさつや職員室の出入りのあいさつなどの礼儀作法、絵本の読み聞かせや俳句や百人一首などを通じての教養修得など、独り立ちへのお手伝いをしております。これからも保護者の方々と教職員で手を携えてお子さんの独り立ちを支えていきましょう。

かたかご幼稚園 かたかご保育園
 園長 野田 武



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