INFORMATION FROM KATAKAGO KINDERGARTEN
2010年 11月の園だより
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1)スーパーへ買い物に行き、車から降りた時に、大きなガラスの窓越しに手を振っている女の子が二人いました。誰かなと思って近づくと、かたかご幼稚園の年長組と年少組の二人の姉妹でした。「どうして分かったの?」と聞くと「車で分かった」とのこと。駐車場に少なくとも5、60台から7、80台の車がいたのによく分かったものだと感心しました。
2)ドラッグストアの駐車場で家内が買い物をしている間、車の中で新聞を読みながら待っていると、運転席をちょこんと覗いている子に気付きました。年少組の男の子だったのでした。後から付いて来られたお母さんが「なぜ新聞に興味を持っているのか不思議だったんですが、園長先生だったのですね」と驚いておられました。「車で分かったの?」と聞くと「うん」と頷いていました。
(パターン・ラーニング)
この2例とも、幼児は繰り返し見聞きしたものを、理屈抜きにそのままパターンとして身に付けてしまう能力を持っていることを示しています。幼児は並外れた吸収力を持っていて、繰り返し見聞きしていると、それを脳細胞にしっかりと刻み込んでいきます。
(臨界期)
しかし、幼児期の脳の発達で、最初の数年の間に限界がくるものがあるということです。何歳から何歳までに入力しなければならない限界を「臨界期」と呼びます。
1)赤ちゃんにたくさん話しかけると、言葉の学習をスピードアップさせます。特に「親語」(高音で歌うように話しかけること)は、非常に有効だと言われています。
2)文章を組み立てる能力は5、6歳で閉じてしまうようですが、新しい単語を覚える臨界期はいつまでも閉じないようです。
3)外国語を学ぶ能力は、誕生から6歳ぐらいまでが最も高く、その後はどんどん下がっていきます。
4)赤ちゃんの運動能力の回路は、出生後4年間で次第に発達していきます。赤ちゃんに安全な範囲内で探索する自由をできるだけ与えることが良いようです。
5)絵を描くこと、バイオリンやピアノを弾くことなどの活動は、精密運動の技能の発達を促します。運動能力は大まかなものから始まり、次第に精密なものへと発達していきます。
(以上、提言『三つ子の魂百まで』大分県の教育を考える会 2001.10.1より)
(当園の取り組み)
当園でも、積み木を使った知能教室や算数教室で図形認識や数の概念を把握できるように努めています。漢字入りの名前・俳句・和歌をフラッシュカードで覚えていますが、保育園や年少組はパターンとして認識していて、年長組になると、字を認識し始めます。
希望に応じて選択していただいている才能教室では、前述のように精密運動の技能の発達を促していることになりますね。
また、当園の取り組みは決して英才教育ではなくて、物事を習得するのに臨界期があるということを踏まえて、物事をふさわしい時期に身につけているということになりますので、保護者の方には安心・信頼していただけるものと思います。
園長 野田 武