INFORMATION FROM KATAKAGO KINDERGARTEN
2023年 3月の園だより
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この学年は幼稚園入学式からコロナ感染防止の対策として、マスク着用、玄関での手指消毒、換気、 3密を避けるという、制限された園生活を 3 年間送ってきましたので、最後の卒業式にマスクを外して 参加することができることは、誠に喜ばしいことになりました。
年長さんは、小学校、中学校、高等学校、中には大学へと入学され、実社会に飛び立っていかれるの ですが、その実社会は、国語、数学、英語、理科、社会という各教科の点数や総合点のよい人を求めて いません。自分で課題を発見し、解決していく人材を求めています。
大学の入学試験も各教科を横断的に網羅した総合的な問題が課されるようになっています。早稲田・ 慶応に次ぐ、いわゆる MARCH と言われる明治・青山・立教・中央・法政の 各大学も、各教科のテストは共通テストに任せ、二次試験では、問題を発見解決する力を試す問題に変 わっていると言われています。
高等学校の中にも、従来の理数科という学科を解体して、探究科という名称に変えて対応しています。
このような実社会の求めに乳幼児期からどのように子どもを育てていくかということがご両親にと っても、当園にとっても吃緊の課題になります。
当園では数十年前から「つみき」を導入して、課題発見解決型の基礎を養っています。
1)知能教室では、図形認識(平面・立体)、論理思考、見通しを立てる力など、様々な知能因子を養います。課題の例として、
1.枠の中に詰めた色つみきの模様を見て、そのとおりに枠の中につみきを詰める。
2.シートに描いてある色のついたつみきの模様の上につみきをのせる。
3.サンプルと同じ形にゴムバンドを巻いていく。
2)年少から開始する算数教室では、つみきを使って数の概念を修得し、見る・聞く・行動するとい った学習姿勢を作ります。
1.指導者の指示に従って、つみきを箱の中に入れたり、出したりする。
ここで行うつみきを「入れる」は「足し算」、「出す」は引き算の理解の基礎となります。 また、指導者の指示を聞いたり、見たりすることは、相手の話をよく聞き、よく見ることに つながります。
2.1、2、3の大きさのつみきを使って5の数を5通りで表す。(数の合成、分解の体験の例) この練習で、5を表すには 5通りあるという 概念を自然に身につけ、課題発見解決能力の基礎、物事を多角的に捉える力を養います。
このつみきを使った算数教室と知能教室を、課外教室として、小学6年生まで、水曜日の夕方と土曜日の午前に当園で行っていますので、お勧めです。
園長 野田 武