2020年9月の園だより

天気予報では、9月いっぱい続くという、この猛暑の中、朝夕、虫の声が聞こえてくるようになりました。虫は季節の移り変わりを敏感に感じているのですね。
さて、新型コロナロナウイルス感染拡大防止のため、全国一斉緊急事態宣言が出て、当園自粛を取らざるをえませんでしたが、全国認定こども園協会で就学前子育て家庭アンケートを取り、その間の皆様の悩みをまとめて中間報告を出しました。（未就学児を持つ保護者5,777人件、なお、アンケートにご協力いただき有り難うございました）

1．登園自粛中、子育てや生活で困ったことがありましたか
①「困りごとあった」74．4％（4人中3人が回答）

2．何に困りましたか
①「子どもとの過ごし方に悩んだ」70.7％　②「親（自分）の心身の疲弊」53.8％
《解説》唐突に休園や登園自粛が始まり、子育て支援なども断たれ、「自宅幽閉」となったご家庭では、子育ての様々な悩みが多発していたことが伺えます。

3．子どもに気になる変化がありましたか
①「あった」60．2％

4．気になる変化とは何ですか
①「メディアの利用が増えた」64.8％　②「生活が不規則になった」43.5％
③「体力が低下した」38.2％　④「兄弟喧嘩が増えた」33.6％
⑤「食生活が不規則になった」19.8％
《解説》子どもの生活の乱れによる健康面の不安、子どものストレスの増加を心配しておられます。
⑥「大人から離れたがらない」15.9％　⑦「いきなり大声を出す」14.4％
《解説》これまでに見られなかった子どもの行動を心配しておられる様子が伺えます。

5．自分自身の感情や行動に普段と異なる変化がありましたか
①「変化があった」53.3％

6．どのような変化ですか
①「イライラして怒りっぽくなった」63.3％　②「子どもを叱ることが増えた」51.4％
《解説》回答の約1割がメンタルの疲れや閉塞感を訴えていて、そのうち3、4人に1人が回答しておられます。

③「外出するのが怖くなった」30.2％　④「感情を抑えられないことがあった」22.8％
《解説》未知の感染症への恐怖を感じながらの育児に強い不安感や感情の揺れがあったことが伺えます。その他に「子どもを叩いた。または、叩きそうになった」「子育てが嫌な気持ちにになった」という回答もありました。

「非常事態における保育の必要性」の観点から、預かり保育、子育てに関する相談や支援の提供などを再検討して「母親への負担集中」を避けなければならないと思われます。