食
おはようございます。新石です。
今朝の朝食は、わかめとジャガイモの味噌汁。ごはんに生卵。サラダと焼いたウィンナーを食べました。
朝食は一日のスタートの食事であり、健康の礎でございます。
2代目園長、向野外行は、よく「早寝 早起き 朝ご飯」と申しておりました。
まったくその通り。
えーさてさて。
何ゆえ、このような話題でスタートしましたかといいますれば。
一昨日の日曜日は、両親参観日でした。
たくさんの保護者各位にお越しいただき、まことにありがとうございます。
お子様のクラスでのご様子はいかがでしたか?
特に年少さんは、前回の参観日よりもお子様の成長をお感じになられたのではないでしょうか?
指導にあたっている私自身も、4月当初に比べますとずいぶんと落ち着いた様子で
園での生活を送る子どもたちの姿を感じております。
参観日と併せまして講演会も開催いたしました。
今回の講演会は、講師に西日本新聞社事業局出版部次長、安武信吾氏をお迎えしました。
『食卓の向こう側』と題し、危機に瀕していると言っても過言ではない
日本の食生活と、その危険にさらされている子どもたちについてお話いただきました。
ある大学の学生さんたちの食の現状。
数日間の食事を写真つきで学生さん自身がレポートしたものを紹介。
スナック菓子と水だけ。あるいはコンビニおにぎり1個だけの朝食。昼、夜は動物性脂肪、塩分たっぷりの外食。
お茶の代わりに砂糖たっぷりの清涼飲料水。時に自炊をすれば、栄養のバランスがいまひとつ。
うーん……ひどい。(いや……待てよ?私も若い頃はこんな感じだったような……。)
こういった食生活は、おそらく学生さんたちが小さいころから生活に入り込んでいたのだろうとのこと。
せめて、子どもの頃は、スナック菓子や清涼飲料水などから離れた食生活をしてもらいたい。
糖の接種過多は、体内に大量のアドレナリンを生産し、脳を興奮させる。
それが、いわゆるキレるという行為につながる。
ゾッとする話でした。
そして、港に大量に積み込まれた塩漬けの食品。腐敗しなければ法的には何の問題のない食品たち。
これらは、その後、大量の添加物で見た目や香りを加えられ『食べられるモノ』へと変わり
いかにも体に良さそうな、いかにも美味しそうなネーミングをされて販売される。
消費者は、それを疑う事なく手にし、口にするわけです。
そして、見栄えのみを追求したフェイク(偽モノ)食品の数々。
明らかに不自然な食品。
氏は「それを求めたのは消費者です。」と仰いました。
まったくその通り。
見た目が良ければ、良い食べ物な気になりますよ。
見た目の悪いものよりも、やはり見た目の良いものを食べたいと思いますよ。
しかし、それは間違いなのかもしれません。
目に美味しい食品は、決して体に美味しい食品だとは言えないのですね。
全国の小中学校に広がる『お弁当の日』について。
お弁当の日には、子どもたちが自分たちでお弁当を作ります。
自分のプライドをかけて弁当を作った子。
ピーマンが嫌いな友人に、なんとかピーマンが入ったお弁当を
美味しいと言ってもらいたくて頑張った子。
ただ、お弁当を自分で作る。ということが、これほどまで子どもたちの
心と食についての意識を変えていくのかと、感心しました。
ある保護者がこう言ったそうです。
「給食費を払っているのだから、「いただきます。」は言わせないでください。」
これは、以前から耳にすることのあるエピソードですね。
お金を払っていることで、食に対する対価を払ったという意識からでしょうか。
「いただきます。」は宗教的な行為である。という方もいらっしゃるそうです。
果たして、そうでしょうか?
氏は、こう仰いました。それは、想像力の欠如でしかない。と。
食卓に並ぶ料理が、まだ生あるものだった姿を考えられない。
動植物を、食べられるよう飼育、栽培し、加工する人たちの姿を考えられない。
そして、料理をしてくださった人たちの姿を思い浮かべられない。
「いただきます。」
その一言は、食材となるために命をくれた生き物の命をいただきます。
命を食べ物にするために働いてくださった人たち。料理をしてくださった人たち。
皆、それぞれの命の時間を割いてくださった人たちです。
そういった方々の命の時間に対して、いただきます。
「いただきます。」
その一言は、命をいただくことへ捧ぐ言葉なのですね。
真の豊かな食とは何なのか?
氏のお話は、我々にそう問いかけています。
| 2011年06月14日(Tue) 09時14分 | 投稿:かたかご幼稚園 | カテゴリ: 行事紹介 | コメント(0) | ▲TOP |
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