今月の園だより

INFORMATION FROM KATAKAGO KINDERGARTEN
2025年 7月の園だより
2025年7月4日
賢い子が育つ家庭での穀菜食
先月号で、杏林予防医学研究所長 山田豊文先生と娘さんのドクターからお聞きした講演で、
1.妊娠期の食事
2.乳児期の食事(お母さん自身が穀菜食を摂る。赤ちゃんの脳や目が正常に発達)
3.幼児期の食事=4つの大原則

1)食性にかなったものを摂る
2)ミネラル不足に注意
3)水にこだわる
4)次の有害なものを避ける ①トランス脂肪酸、 ②砂糖:人工甘味料、人工果糖 ③食品添加物:発色剤、調味料、保存料、人工着色料 

を紹介しましたが、では毎日の食事は具体的にどうすればよいのか、聞いてみました。すると、次のような食事を勧められました。

イ) 【玄米】 白米の周りについている糖や胚芽の部分にこそ、現代人に足りないミネラル・ビタミンが豊富に含んでいて、米のデンプンを体内で利用するために不可欠な栄養素です。食物繊維も豊富です。白米に雑穀を混ぜた雑穀米や分つき米から始めてもいいです。

ロ) 【味噌汁】大豆を発酵させて作る味噌にはミネラルが豊富に含んでいます。旬の野菜をたっぷり入れた味噌汁なら、おかずはシンプルでよいとのことです。

ハ) 【豆類】乾燥豆のほか、納豆、豆腐、味噌などの大豆加工品は大切な蛋白源であり、ビタミンB群、マグネシウム、鉄、亜鉛なども摂ることができる食材です。納豆、味噌は腸の調子を整えます。

ニ) 【野菜・いも類】野菜はファイトケミカルの宝庫。加熱食、または生食、様々な調理法でいただいてください。いも類はカリウム,食物繊維が豊富です。

ホ) 【海藻類】ミネラルが豊富な海藻類。わかめ、昆布など、水溶性食物繊維は腸内環境を整えます。

ヘ) 【きのこ類】食物繊維やビタミンDを多く含み、免疫力を高めます。食感もよく、噛む習慣にもよい。

ト) 【果物】ビタミンCやファイトケミカルなど旬の果物に豊富。実より皮に多く、丸ごと摂ってください。

チ) 【種実類】くるみ、アーモンド、ごまなどにミネラルや良質な脂質が豊富に含まれています。料理やおやつに積極的に利用したり、サラダへのトッピングなど手軽に取り入れられます。

リ)【良質な油】脳の神経伝達をスムーズにしてくれるオメガ3を豊富に含む良質な亜麻仁油を積極的に摂り入れてください。逆にサラダ油などに含まれるオメガ6の摂取は減らしてください。

ヌ)《動物性食品のとらえ方》肉や卵をいっさい食べるなとは言いませんが、さまざまな健康リスクを考えると、「嗜好品」として位置づけるのがいいでしょう。魚を食べる時は、天然の小型の青魚がお勧
めです。

猛暑が続いていますが、猛暑を乗り切る体力をつけるためにも、食事に気をつけていきたいですね。

ところで、前述の子どもの食事に有害なトランス脂肪酸の規制が下記のように海外で進んでいます。

*食品への添加禁止:アメリカ(2018年6月までに全廃)

*含有量の規制措置実施:デンマーク、スイス、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、アイスランド、シンガポール、オーストラリア

*含有量の表示を義務付け:韓国、中国、台湾、香港

*自主的に低減措置を実施:EU、イギリス、フランス、オーストラリア、ニュージランド

日本では、農林水産省、食品安全委員会は、日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は、国際機関が定めた摂取量の目標値(総エネルギー摂取量の1%未満)を満たしているので、トランス脂肪酸による健康被害が低いと推定していますが、山田豊文先生は疑問視しておられます。
以上を参考にして賢い子が育つ食事づくりをしてみましょう。
かたかご幼稚園 かたかご保育園
 園長 野田 武



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